日経テクノロジー 未来展望(11)
チップ面積をあえて「減らさない」半導体デバイスたち
プロセス技術の進化だけでは製品価値は高まらない
米NVIDIA社はCPUとGPUの回路を統合したアプリケーションプロセッサー「TEGRA」シリーズで、GPUに搭載されるCUDAコア(積和演算ユニット)の個数をアピールして久しい。図1に、「TEGRA4」→「TEGRA K1」→「TEGRA X1」と3世代のTEGRAシリーズのCPUコアの数とGPUのCUDAコアの数を示す。NVIDIA社はGPUのアーキテクチャーを「Kepler」(TEGRA4とTEGRA K1)から「Maxwell」(TEGRA X1)に変更しており、処理性能はCUDAコアの個数以上に向上しているが、CUDAコアの数はTEGRA4が72、TEGRA K1は192、TEGRA X1が256と増え続けている。